4号機燃料棒取り出し

2013年11月07日 17:41

渋谷・道玄坂

きょうの東京は、午前中雨が降っていました。

それで、先日、土砂降りの中、
福島の富岡町を彷徨ったことを思い出しました。

川内村からの帰途、
車のナビが、高速道路のインター閉鎖や立ち入り禁止地域を反映していなくて、
迷ったのでした。

雨足が強くて、まるで雲の中を走っているようではありましたが、
町の中で、人っ子ひとり見かけませんでした。

皆さんは、地震や津波に遭って壊れた家々を想像されるでしょうが、
富岡町は、わたしが見た限り、日本の何処ででも見かける風景に見えました。

真新しい住宅や、マンションも建っています。
駐車場には、車が停まっています。

セイタカアワダチ草が群生して、空き地や田畑を占拠していること、
どの建物にも、どの看板や自動販売機にも灯りが点いていないこと以外は、
普通に見える町なのでした。

しかし、
誰もいない町。イノブタだけが大繁殖している町です。

想像してみてください。
もし、わたしたちが暮らす町から、人が一人もいなくなったとしたら・・・。

それも、非現実的とは云えないのかもしれません。


さて、
いよいよ、福島第一原発4号機の燃料棒の取り出し作業が始まるそうです。

正直、
無理だ、不可能だと言われながら、ここまできたのかという感慨を持ちます。
その困難な作業に従事されている人々のご苦労とご努力を讃えたいと思います。

しかし、
燃料棒の取り出し作業は、安心して傍観していられる作業ではありません。

使用済み燃料プールの底に在る燃料棒を、
プールの中でキャスク(容器)に移し替えて、20体位まとまったところで、
まとめてプールの外に取り出すという作業だそうです。
プールの底には、使用済み燃料が1,535体在るのだそうですから、
キャスク(容器)に移し替える作業だけでも、1,535回繰り返すワケです。

もし、プールが壊れて1,535体の燃料がむき出しになった場合、
放出される放射性物質は、チェルノブイリ原発事故の約10倍とも謂われています。

プールが壊れないまでも、燃料棒がむき出しになれば、
途端に作業を中止して逃げ出さなくてはならない状況が生じ、
以後、福島第一原発に近づくことができなくなってしまうために、
福島第一原発の全ての作業が止まり、事実上撤退せざるを得なくなります。

その撤退は、日本の国土の多くを放棄することでもあります。

そして、この作業は、
いまだに地震が頻発している土地で、年単位で行われるのです。

わたしは、不安を煽ることを意としません。
かと云って、楽観することもできません。
ひたすら、うろたえているのであって、祈ることしかできないかもしれません。

4号機建屋
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://coachhide.blog73.fc2.com/tb.php/1791-75156bca
    この記事へのトラックバック


    最新記事