戦時中じゃ、あるまいし。

2013年10月05日 23:20

単に形式的な扱い方だと考えれば、やりすごせるのでしょうが、
わたしには、どうも引っかかります。

横浜線の踏切事故で亡くなられた女性と、そのご遺族に対して、
総理大臣が「勇気ある行為を称える辞」という書状を贈り、
人命救助した人が対象の紅綬褒章も授与し、
ご遺族には銀杯を贈ることが発表されたことについてです。

その贈呈理由は、
「勇気ある行為を讃えるとともに、弔意を表すため」だそうです。

また総理は、
「倒れている方を何としても救いたいという思いや勇気を是非讃えたい」
と話しているのだそうです。

それから、神奈川県知事と横浜市市長が、
それぞれ感謝状を贈ると発表しているようですが、その理由も、
「自らの犠牲を顧みず、命を救った勇気ある行動に感謝の気持ちを示したい」
というものだそうです。

この他に、警察庁は「警察協力章」を授与することを決めたのだそうで、
県警本部長と所轄署の署長が、それぞれ感謝状を贈呈するのだそうです。


モチロン、「それは当然だ」と思われる方が多くいらっしゃることも
想像して申し上げますが、女性のとった行動に「感謝」するのが、
助けられた男性とそのご家族なら分かりますが、
命を懸けて人を救った行動を称賛することと、それに感謝することに、
違和感を感じてしまうのです。

少しでも亡くなられた方を批判したり、貶めたりする気持ちはありません。
むしろ、凄いなぁと、自分には出来ない尊い行いだなぁと、思っています。
しかし、それは言わずもがなのことなのであって、殊更誉めたり、ましてや、
感謝するものではないのではないでしょうか?

あの事故は、唯々悲しく残念な出来事でしょう?
ご遺族のお気持ちに添うことも、お声をかけることも、し難いことでしょ?

そして、また助けられた男性やそのご家族のお気持ちを想像するに、
これもまた、相当にお辛いことだろうと思います。

ですから、国や行政は、殊更この事故を取り上げたりしないで、
多くの国民・市民とともに、静かに亡くなられた女性のご冥福を
祈ってさしあげてほしな、と思います。

それより、
もし、国や行政に出来ることがあるのだとすれば、
踏切事故防止や、踏切をなくすことや、鉄道自殺対策であって、
不本意な亡くなり方をされた犠牲者を褒め称えることではありません。

戦時中じゃないんですから。

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