FC2ブログ

OGURI

2019年11月05日 23:59

新橋演舞場

きょうは、新橋演舞場。スーパー歌舞伎Ⅱ「新版 オグリ」を観た。

説教節の「小栗判官」、歌舞伎の「小栗判官」、
三代目猿之助丈が創ったスーパー歌舞伎「オグリ」を基に、
「新版 オグリ」は、四代目猿之助丈の世界を描いている。


言ってみれば、この芝居は「人生とは何ぞや」、「人は如何に生くべきか」の芝居だ。

人並外れた武勇を誇る人気者の「オグリ」は、英雄だがはみだし者だ。
その「オグリ」は、秩序を乱して己の正義を振りかざして通してしまう。
地獄に堕ちた「オグリ」は、閻魔によって病に苛まれた者として此岸に戻される。

醜く汚れた障がい者として、善意の者たちに車を引いてもらいながら旅をつづける。
差別を受け尋常ならざる虐待を受けながら、苦難を乗り越えて熊野詣でを目指す。

三代目が丁寧に描いたこの“旅”の場面が踏襲されていた。

家康も言っているとおり、
「人の一生は重荷を負うて、遠き道を行くが如し」だ。

だが、人はどうして“重荷を負うて”生きるのだろう?
様々な不幸や困難や悲しみの“重荷を負うて”、死んでゆくのだろう?

救いは、救われることはないのか?

10月6日から始まったこの芝居を観て、つくづくそう思った。

オグリ


スポンサーサイト





最新記事