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レジェンド二人

2019年10月06日 17:32

日本演劇界のレジェンド二人

木村光一さんの誕生日は10月3日だったが、
その日、10月6日に木村さんのお宅で誕生会をやりたいから来ないかと誘いをうけた。

そこで、
かねてから、会うと木村さんの話題で盛り上がっていた演劇評論家で演出家で恩師の
石澤秀二さんを、きょうの誕生会に誘うことにした。

木村さんと石澤さんの好物である豆大福を買って、石澤さんと西荻窪の駅で待ち合わせ、
善福寺の木村さんのお宅に伺った。


木村光一

劇団の文学座、プロデュース団体の五月舎を経て、
1981年、演劇制作体 地人会を設立した演出家で製作者。

1963年、英国の劇作家A・ウエスカーの『調理場』で衝撃的なデビュー。
1964年、T・ウイリアムズ杉村春子主演の『欲望という名の電車』の演出を担当。
その後 J・オズボーンの『怒りを込めて振り返れ』、水上勉の『山襞』『雁の寺』『飢餓海峡』、
宮本研の『美しきものの伝説』『阿Q外傳』、J・フォードの『あわれ彼女は娼婦』など
国内外の作家の作品を幅広く演出。

'71年には文化庁の研修派遣により1年間ロンドンに留学。
その後、井上ひさしと出会い、氏の作品の演出本数は20作品を越える。

海外との交流も活発に行い、これまで
化粧』『藪原検校』『はなれ瞽女おりん』『日本の面影』の海外公演は
いずれも各地で絶賛され、海外公演の延べステージ数は121ステージを数える。

水上勉宮本研、また山田太一斎藤憐といった作家諸氏との共同作業の傍ら、
日本では紹介されずにきた海外の秀でた作品を掘り起こした上演を多く手掛けた。

そして特筆すべきは、
広島と長崎で被ばくした母と子が記した文章を舞台に立つ6人の女優たちが朗読するという、
1985年から2007年までの23年間続けた朗読劇「この子たちの夏」の演出だろう。
地人会公演は全国393市区町村で、767回というステージ数を数えている。


石澤秀二

劇作家・田中千禾夫田中澄江夫妻の書生を経て、演劇雑誌「新劇」の編集長を務めた。

また劇団青年座の演出家・文芸部長を経て、
日本演出者協会副理事長や国際演劇評論家協会日本センター会長を歴任している。

1968年の桐朋学園短期大学演劇専攻創設に加わり、22年間同学教授を務め、
2005年には「祈りの懸け橋-評伝田中千禾夫」で河竹賞受賞した。

日本の劇作家の登竜門「岸田国士戯曲賞」の選考委員を1974年から1981年の間務めた。


木村光一、1931年生まれ88歳。
石澤秀二、1930年生まれ89歳。

間違いなく、日本演劇界のレジェンド二人だ。


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