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伯母の葬儀

2019年07月12日 23:59

横瀬の山

伯母が亡くなりました。

それで、徳島に来ています。

徳島は、わたしの父の故郷であり、
わたしが生まれたところでもあります。

父の実家は、山間の集落に在ります。

父の兄である伯父が9年前に亡くなってから、
伯母が一人で本家を守ってくれていました。

伯父と伯母には子がいませんでしたから、
これで、本家は絶えることになります。

それは、何年も前から分かっていたことでしたが、
いざこの日を迎えると、なんとも複雑な気持ちです。


本家は、わたしの曾祖父が分家して始まった家です。

大正時代に、
国から払い下げてもらった山の土地を開墾して、
みかん栽培を始めました。

それは、曾祖父母と祖父母二代にわたる大事業でした。

開墾は、
山の樹を伐り、岩石を40センチ角に切り出して、
傾斜地に一つずつ運んで石垣を積み上げる作業から始めたのでした。

しかし、そのみかん園からみかんが採れるようになると、
当時、希少価値であったみかんは高値で売れました。

それは、
川に筏(いかだ)にした材木を流して運んだり、
炭焼きくらいしか生業がなかった村にとって、
画期的なことでした。

やがて、みかん栽培を始める村人が増えて、
村はみかん産地になったのでした。

そのみかん園を
伯父と伯母が継いで守って働いてくれました。

車が通るような道もなく、
急傾斜の片道1時間はかかるであろう山道を、
毎日通ってみかん栽培をしたのでした。


しかし、
その山のみかん園も今では原生林にかえっています。

自然は、
長年かかった人間の営みをいとも簡単に飲み込んでしまいます。

こうして、
父の故郷わたしの出生地の風景は今も変わらないのでした。

横瀬の橋
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