FC2ブログ

内省する人間

2019年05月22日 11:31

35年前の1984年2月12日は雪が降る日だったが、
その日は休みで、夕方肉を焼いて食おうと思っていたときだった。

夕方後輩のJから電話をもらった。
「Sが死んだみたいです」

肉に手をつけぬまま、Jと後輩のAと会って三人で通夜をやった。

翌日、JとAとSの姉のアパートに向かった。
そこで、既に遺骨になっていたSと対面した。

その翌日、
上野駅のホームで30名ほどの後輩たちとSを見送った。

そして、その翌日、
上野を12時17分に出発し18時25分に秋田の或る駅に到着した。
葬儀に参列するためだった。

それから何か月もの間、
わたしはSが何故死んだのか、調べまわることになった。

その間、Jの部屋で何回も徹夜したことがある。

あの時は、あれほど濃密なつきあいをしたのに、
この数十年間は、ほとんど逢っていなかった。

だから、近況をほどんど知らなかった。

そのJが、5月20日に亡くなったと今朝知った。
突然の病だったらしい。


むかしは、
背が高く、容姿と才能と環境に恵まれていたはずの女優は、
実はコンプレックスがつよく、シャイで話下手であった。

果たして彼女は、有り余るほどの才能に気づいていたのだろうか?

Sもそうだったが、Jも内省ばかりする人間だった。

「J! そのうちそっちでSに再会するだろうから、
 オレが逝くまで、待っているように伝えてくれ。またな・・・」


スポンサーサイト





最新記事