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駅名

2018年12月06日 18:29

深川不動堂


門前仲町(もんぜんなかちょう)」のことを江戸っ子は略して「門仲(もんなか)」と云うと申しましたら、
江戸っ子を自認する友人にたしなめられました。

江戸っ子や地元では「仲町(なかちょう)」と云うのだそうです。
因みに、只「仲(なか)」と云えば「仲之町」に在った吉原遊郭のことです。


さて、その名ですが「門前」の「仲町」だから「門前仲町」でしょう。

深川といえば、深川のお不動さまと呼ばれる「深川不動堂」が在ります。
その隣には「富岡八幡宮」が在ります。

ですから「門前」というのは
深川不動堂」と「富岡八幡宮」の門前という意味だと思っていました。

ところが、江戸時代の絵図には「深川不動堂」は載っていません。

元はと云えば、
其処には「富岡八幡宮」の別当である「永代寺」というお寺が在りました。
ですから門前というのは「永代寺の門前」という意味だったのだそうです。

しかし、
明治時代、神道を国教化するための神仏判然令(神仏分離令)によって、
それまでの神仏習合を禁止し、「富岡八幡宮」の別当寺だった「永代寺」は廃寺となりました。

ところが、
永代寺」は江戸時代の初めから成田山新勝寺の「出開帳」を行っていたために、
庶民には根強いお不動様信仰が残っておりました。

そこで、明治政府も永代寺跡地に不動明王を祀ることを許したのが、
現在の「深川不動堂」なのだそうです。


事ほど左様に、地名というものには歴史や謂れがあるものであります。

新しいビジョンを表すことも大事でしょうが、
地名や、そこから名付けられた駅名には人々の思いも反映するのです。

東京スカイツリー駅」は、
東京スカイツリーが開業する前は「業平橋駅」といいました。

高輪ゲートウェイ駅」、「虎ノ門ヒルズ駅」も人々の思いを反映するでしょうか?


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