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齟齬

2018年10月11日 18:20

週刊文春記事

呉の被災地域の住宅の庭に堆積した土砂の撤去作業中のことでした。

休憩中に、
住民の方から許しを得て、庭に植えられていた柿の木から実を採って、
カッターナイフで器用に皮を剥いて四つ切りにして、配ってくれたのは、
尾畠春夫さんでした。

その柿の実を頬ばりながら、青年が一人近づいてきました。

「東京からですか?」

そう訊ねてきたのは、やはり東京から来ているのだというSさんでした。

休憩時には二言三言他愛のないやりとりをしただけでしたが、
その日の作業が終わってボランティア・センターで解散したときに、
「近々、尾畠さんの本が出版されるんです」と言うのでした。

聞けば、
尾畠さんとボランティア作業を共にしながら聴いた話を本にしたといいます。

「内容は全部尾畠さんの話したことで、私が創作した箇所はありません」
そう言っていました。

本のタイトルは「一歩前へ」
それだけを覚えて帰って早速ネットで注文すると、10月18日に届くはずでした。

ところが、
きょう発売の週刊文春の記事によると、Sさんと尾畠さんの間に出版に関して、
齟齬があったという記事が載っていました。

どうして、こういった齟齬が生じたのか判りませんが、
元々、どうして尾畠さんが本を出す気になったのだろうかという疑問があったので、
Sさんや出版社のコミュニケーション不足と勇み足だったんだろうと思います。

尾畠さんの話が聴きたかったら、被災地に行っていっしょに作業すればいいのです。
タップリと名調子が聴けますよ。


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