「隠し砦の三悪人」

2017年04月02日 18:44

隠し砦の三悪人

きょうの文芸坐三浦館上映の作品は「隠し砦の三悪人」です。

1958年昭和33年)12月公開の黒澤明監督作品で、主演は三船敏郎ですが、
“三悪人”というのは、三船敏郎藤原釜足千秋実の三人です。

黒澤映画の娯楽時代劇のなかでも、
わたしの好きな作品でありますが、この藤原釜足千秋実がいい。

特に、
藤原釜足さんは、黒澤映画の常連の名バイプレーヤーですが、
生きる」で演じたあだ名が「ナマコ」という市民課係長役をはじめとして、
七人の侍」の百姓・万造、「生きものの記録」の岡本、「どん底」ではアル中の役者、
悪い奴ほどよく眠る」は自殺させられそうになる公団契約課課長補佐、
用心棒」で最後に狂ってしまう名主、「椿三十郎」の小心者の用人竹林、
天国と地獄」の怒ってばかりいる病院の焼却係、「どですかでん」の老人役、
圧巻だったのは、「赤ひげ」で危篤状態の蒔絵師・六助を演じたときの臨終シーン。

そして、この「隠し砦の三悪人」の百姓・又七でありますが、
この又七も、千秋実さんが演じた百姓・太平も主役でしょう。

このように、
藤原釜足さんは合計12本の黒澤作品に登場しています。

素材(主役)を引き立たせるという意味では、
寿司で云えば山葵かガリ、握り飯なら付け合わせの漬物や煮物、ハンバーガーのピクルス。

料理(作品)という意味では、
調理するときに用いる調味料や隠し味のような存在だと云えるかもしれません。

その意味で、
藤原釜足さんや千秋実さんたちは、“隠し味”の俳優なのであります。

「隠し砦の三悪人」
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