2015年12月11日 14:39
文芸坐で、「小沢昭一主演名作映画祭」をやったときに撮られた写真です。
小沢昭一さんは、
「名作じゃなく、不名作映画です」とおっしゃったんだそうです。
多分、自信と誇りをもって、「不名作映画」だとおっしゃりたかったのでしょう。
さて、
ここに写っている義父は、昭和3年生まれです。
実家の父は、
昭和4年生まれで、15歳のときに志願して予科練に行きました。
小沢昭一さんも、昭和4年のお生まれですが、
3年前の12月10日にお亡くなりになりました。
12月10日は、わたしの誕生日です。
一昨日、
12月9日に亡くなられた野坂昭如さんは、昭和5年のお生まれです。
昭和8年生まれの、永六輔さんが、
「ボクは学童疎開世代、野坂さんは学徒動員世代、小沢さんは学徒出陣世代」
そんな冗談を云っていらっしゃったことがありますが、
僅かな年齢の差が、その人生に直接影響を与えたことは間違いありません。
世代で云えば、昭和一桁という同じ世代でしょう。
戦争の時代に生まれ、戦争に傷つき、食えない戦後を生きた人たちです。
また、この国を復興させた人たちでもあります。
その世代のモチベーションが、
戦争と戦後からの脱却と非戦であったことは共通していると、わたしは思います。
しかし、
同時に、いずれ昭和一桁世代が負った戦争と戦後の傷は、
その人たちの人生に一生つきまとったことでしょう。
昭和9年お生まれの、
愛川欣也さんも、ことし4月に亡くなられました。
義父も父もまだ元気でいてくれますが、昭和一桁世代は絶滅寸前であります。
野坂さんの訃報に接し、一抹の焦りを感じています。
合掌
スポンサーサイト
最新コメント