
日本舞踊公演、林流二代目家元・林一枝先生を偲ぶ「喜舞の会」に行ってきました。
2009年に家元が亡くなられたときに、少しだけ
ブログでご紹介しましたが、
初代家元・
林きむ子師の弟子であった、亡くなったかみさんの母に始まり、
二代目一枝先生を師と仰ぐ日本舞踊家の姉も、
一枝先生から師範名取のお免状をいただきながら、
現在ではフラを踊っているかみさんにしても、
一枝先生に応援していただいて、歌舞伎俳優になった息子Kに至るまで、
林流と三浦家は、切っても切れない間柄です。
そこで、きょうは孫娘にも日本舞踊の舞台を観せようと、連れて参りました。
ところで、
現在では、お芝居などを観に行きますと、
「未就学児入場お断り」とか「乳幼児入場お断り」としている劇場が増えました。
これは、わたしも制作者の一人として主催者側に立てば尤もなことですし、
観客側に立つとしても、有り難いことではありましょう。
しかし、
これでは、うちの息子Kのような子は出てこないなぁ・・・とも、思うのです。
2歳のときに観た
スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」の初演に魅せられて以来、
歌舞伎俳優に憧れ、歌舞伎大好きな子として育ち、その歌舞伎俳優になりました。
勿論、当時観たであろう他のお子さんたちが皆、歌舞伎に魅せられたワケでもないでしょうし、
多くのお子さんは、芝居に飽きて狭い座席にすわっていることを窮屈に感じたことでしょう。
事実、うちの息子Yの場合はそうでした。
芝居の一番の見せ場で、「オシッコ!」と訴えるのでした。

そこで、
いまでは多くの劇場に備えられた「母子室」と謂われるガラス張りの防音室の中で、
ガラス越しに観て、スピーカーを通して聴くというのも、一つの解決策ではありましょうが、
劇場特有のライブ感は損なわれると云わざるを得ません。
クラシック音楽の演奏会と違って、
そもそも歌舞伎というものが、しわぶき一つ遠慮するように観るものなのか?
という考え方もありましょうし、難しい判断が求められます。
ところで、孫娘ですが、
きょうが、劇場の客席で舞台を観たのは初めてです。
日本舞踊の会というのは、一曲ごとにお客が劇場を出入りするものです。
観たい演者の踊りだけを観にいらっしゃる方も多いからです。
したがって、日本舞踊の多くの会では概ね子どもの鑑賞も自由です。
小さい子を連れている場合、後ろの通路に立って観ながら、
子どもが騒げば、扉からロビーに連れ出せばよいのです。
ところが、孫娘は、まず子どもたちの踊りを5曲観ました。
その後、大人が踊った15分から20分くらいの曲を計3曲観ましたが、
曲中一度も外に出ることなく、その踊りを最初から最後まで観たのでした。
しかも、息子Kの娘だけあってか、
孫娘は、わたしに抱っこされながら、身じろぎもせず舞台の踊りを観ておりました。
客席内では、ご年配の方々の話し声が響いておりましたが・・・。
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