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サンチャゴに雨が降る

2010年02月28日 17:45

南米チリの9.11と呼ばれる、チリ・クーデターの際に、

クーデターによる危機を知らせる暗号が、ラジオによって流されました。

「サンチャゴに雨が降っています!」


1970年、世界で始めて自由選挙によって選ばれた社会主義政権で、

サルバドール・アジェンデが大統領に就任します。

ところが、アジェンデ大統領の政策に危機感をもつ大地主や富裕層や軍部、

そしてアメリカ合衆国の政権によるCIAを使った政治工作が繰り返され、

1973年9月11日、

アウグスト・ピノチェト将軍(陸軍総司令官)率いる軍部がクーデターを起こしたのです。

首都サンティアゴを戦車が走り、

アジェンデ大統領モネダ宮殿に立てこもりますが、攻撃され、

降伏を拒否したアジェンデ大統領自ら機関銃を撃ちながら戦死し、

こうしてチリの民主主義体制は崩壊しました。


以来、1990年にピノチェト大統領が辞任するまでの17年間、軍事独裁政権は維持され、

多くの反政府勢力や民衆が虐殺され粛清されました。


大統領退任後もアウグスト・ピノチェトは、

陸軍総司令官として隠然たる権力を握っていましたが、

後に逮捕拘束されたり、裁判にかけられたりはしたものの、

高齢などを理由に裁かれることなく、サンティアゴ市内の病院で、

2006年12月10日、91歳の天寿を全うしたのでした。



さて皆さんは、チリというと何を思いつきますか?

チリワインですか?

チリのフォルクローレ(音楽)ですか?

それとも、昨日のチリ大地震ですか?


長く不幸な歴史をやっと克服しつつあったチリという国にとって、

今回の災難が少しでも軽く、困難が長くつづくことがないように祈ります。




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