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自明の理

2010年02月22日 17:35

ある女性が、ストーカー行為をされたとして、

警察に被害届を提出したという記事を読みました。

中傷ビラを撒かれたりしたのだそうですが、

ほぼ容疑者は絞り込まれているようです。


さて、黒柳徹子さんのお話です。

このお話は、ご本人があちらこちらでお話しになっていらっしゃいますが、

これは、昔私が黒柳さんの講演会かなにかに同行して聴いたお話です。


昔、ある撮影のお仕事で山梨県の精進湖の宿に泊ったときのお話です。

撮影の前夜に宿に到着したので、周辺の様子が判らなかった黒柳さんが、

朝目覚めて、部屋のカーテンを開けると、

眼の前には湖が広がりその向こうには美しい山が・・・

そこで、お茶を入れに来てくれた宿の人に

「綺麗な景色ですね!ところであの山は何ていう山ですか?」

と訊ねたところ、しばらく間があって・・・

「ふ~じ~さんですよ~」

と応えてくれたので、

「なるほどそうか!山梨から観ると富士山はこう見えるのか」

と思ったのだそうです。


ところがその後、その宿の人が転げるように玄関に下りてきて、

「ねぇちょっと、黒柳徹子があの山なんて山?って訊いたわよ!」

とお仲間に言っているところを、ロビーにいた撮影スタッフが聞いてしまいます。


おまけに、その後、

その宿のその部屋に泊ったお客さんが、朝部屋のカーテンを開けて

「美しい景色ですねぇ」

と言う度に、宿の人が

「昔、あの山なんて山って訊いたバカがいるんですよ。黒柳徹子っていうんですけどね」

と、言っているというのを、

風の便りに黒柳さんは聞いた、というお話です。


「あの山なんて山って訊いたバカがいる」

という下りは黒柳さんのサービス精神から出た演出だと思いますが、

事ほど左様に、ウワサというものは伝わりやすいし、恐ろしいものですよね。


どうせ、ウワサを流すのなら、よいウワサを流すとよいでしょう。

会社では、本人以外の人に、それとなく本人のことを認めている発言をする。

家庭では、本人以外の第三者にそれとなく、愛しているという話をする。

それは廻り回って、自分のところへ感謝という形で返ってくるかもしれませんよ。


人を貶めようなどと思えば、自分で自分を貶める結果になるというのは、

自明の理というものでしょう。



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