FC2ブログ

「新版 オグリ」

2019年10月07日 17:55

スーパー歌舞伎II「新版 オグリ」

新橋演舞場で昨日、スーパー歌舞伎II「新版 オグリ」が幕を開けました。

1991年(平成3年)に、
原作・梅原猛、演出・主演三代目市川猿之助のコンビが創り、
演劇界に新風を巻き起こした伝説のスーパー歌舞伎「オグリ」

その創造の心を継承し、
脚本・横内謙介、演出・主演四代目市川猿之助が創り上げたのが、
このスーパー歌舞伎II「新版 オグリ」であります。

モチロン、市川弘太郎も張り切って出演しておりますが、
スーパー歌舞伎II(セカンド)の常連俳優にして我が浅野和之先輩が、
またしても八面六臂の活躍だそうであります。

11月25日まで。


スポンサーサイト



松浦の太鼓

2019年09月12日 12:34

三世中村歌六

きのうのことですが、
歌舞伎座興行「秀山祭九月大歌舞伎」の夜の部を観に行ってきました。

初世中村吉右衛門の功績を顕彰し、その芸と精神を継承することを目的とする秀山祭。
今回は、初世吉右衛門の父である三世中村歌六の百回忌追善興行でもありました。


きのうは、
孫が一歳の誕生日を迎えた(アメリカ西部時間9月10日)ことが優先し、
「秀山祭九月大歌舞伎」の夜の部を観たことは書きませんでしたが、
きょうになって、つらつらと考えたことがありしたためることにしました。

寺子屋

夜の部は、
「菅原伝授手習鑑 寺子屋(てらこや)】
「歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)」
忠臣蔵外伝「秀山十種の内 松浦の太鼓(まつうらのたいこ)」

といった豪華三本立てでありました。

勧進帳

寺子屋」は、吉右衛門さんの松王丸、幸四郎さんの武部源蔵で、
忠義のためには子を殺める武部源蔵と我が子の命まで差し出す松王丸。

勧進帳」は、仁左衛門さんの武蔵坊弁慶、幸四郎さんの富樫左衛門で、
都落ちする主君・義経を逃がすために、腹を据えて主君の身を金剛杖で打つ弁慶と、
主従の心情を解かりながらも弁慶に問答を挑む富樫の腹の探り合い。

松浦の太鼓」は、歌六さんの松浦鎮信、東蔵さんの宝井其角、
又五郎さんの大高源吾、米吉さんのお縫でありましたが、
自然を客観しながら自らの心情を簡略化された最低限の言葉で紡ぐ俳句の世界観と
主君の仇討ちという宿命に生きている生々しい人間たちの心情を重ね合わせながら、
人間の心情の機微を描いています。


きょうは、これらの芝居を思い出しながら、

孫の一歳の誕生日に観れば、「寺子屋」のなんと理不尽なことか。

弁慶の策略を富樫が知ってしまったことを前提とした「勧進帳」と、
最後まで弁慶に騙されたことを前提とした「勧進帳」があるらしいが、
義経と弁慶の最期を知っている我々の心に遺るものはなんだろう?

人間的で憎めない殿様である松浦鎮信と、演じた歌六さんが重なって、
思わず笑ってしまったが、ここでも主君の仇討ちを是とすることが前提で、
これらすべてが主従関係を描いていて、日本人のメンタリティーにとって、
歌舞伎があったから日本人がそうなったのか、日本人がそうだったから、
そんな歌舞伎が創られたのか・・・、等々考えさせられました。

松浦の太鼓

※写真はすべて松竹の歌舞伎公式サイト「歌舞伎美人」から転載させていただきました。


福島三部作

2019年08月27日 23:59

劇団DULL-COLORED POP公演「福島3部作」の一挙上演を観てきました。

第1部
第一部『1961年:夜に昇る太陽

第2部
第二部『1986年:メビウスの輪

第3部
第三部『2011年:語られたがる言葉たち

わたしは、
高校1年生の時に、浜松の全高校生を対象として3年に1度催される
演劇鑑賞教室で劇団民藝の「銀河鉄道の恋人たち」という芝居を観ました。

宇野重吉さんが演出した作品でしたが、
米倉斉加年さんと樫山文枝さんが主演され、宇野さんも出演されていました。

その「銀河鉄道の恋人たち」を観たことがキッカケとなって、
高校2年生の時に演劇同好会を立ち上げ、浜松の演劇鑑賞会にも入会し、
高校3年生の時に、やはり劇団民藝「桜の園」を観たのでした。

人生に“もし・たら・れば”はありませんが、
もし、わたしが「銀河鉄道の恋人たち」公演の当日風邪でもひいて、
芝居を観ていなかったとしたら、確実にわたしは今此処にいません。

浜松の高校は数十校有り、何千人の高校生が観たのか判りませんが、
少なくともわたしのように、芝居が人の人生に大きく影響を与えることがあります。

この「福島三部作」という三本の芝居、
この世の中に大きな影響を与えてほしいものだと切に思いました。


「さよなら西湖クン」

2019年08月24日 17:12

「さよなら西湖クン」

連日、観劇がつづきます。

きょうは、
下北沢 小劇場B1「さよなら西湖クン」を観劇しました。


さて、青春時代と謂われる時代は、
美しいようでいて、若いが故の間違いや傷も多いものです。

“若い”と“苦い”は、似ています。

そんな元・高校野球部員たちの、
傷や後悔や妬みや夢を引きずって生きる姿が浮き彫りになる、
そんな芝居。

この芝居には、救いがないようでいて・・・、あるようでいて・・・。


ところで、
なにかと芝居以外のことが注目されている舞台だそうですが、
“注目”してないで“観劇”してみたらいいのにね。


「DNA」

2019年08月23日 23:59

青年座s

青年座公演「DNA」を観てきました。

働き方改革”が謂われる時代でありますが、
一人ひとりの“働き方”と、“企業(組織)”や“夫婦(結婚)”や“家庭(家族)”が描かれています。


ところで、
DNAと言えば、生物はゲノム情報DNAと呼ばれる化学物質を記憶媒体として用いています。
人間の場合は30億文字にものぼるゲノム情報DNAを通じて遺伝しています。

遺伝させるには情報を正確にコピーする必要があります。
しかし、DNA放射線紫外線や人間の代謝反応などで、
1日に1細胞あたりに10万程度の傷が発生し、コピーができないことがあるのだそうです。

このコピーのエラーが、突然変異の主要な原因になると考えられているといいます。


人間の働き方も時代とともに変化してきました。
それにつれて、人間の生き方も家族のあり方も変わってきました。
それは、或る意味で環境に適応したということかもしれません。

細胞も人間も、環境の中に存在しているのですから、
繋いでゆくもの継いでゆくものと、変化してゆくもの変化せざるを得ないものがあります。

血の繋がりのない子や孫を育てているわたしにとっては、DNAよりも環境の方が大切です。





最新記事