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2019年1月大阪松竹座

2018年12月08日 18:28

2018年12月8日

77年前の日本時間きょう未明、日本は真珠湾攻撃を行いました。
未だに、真珠湾攻撃を輝かしい戦果と捉える向きもあるようですが、
それは何百万人もの人間が死んだ太平洋戦争の始まりだったのです。

何度考えても思っても、その戦禍に変わりはありません。

晩年、
父は戦争を扱ったドラマや小説やドキュメンタリーを観なくなっていました。
「だって、敗けることははじめから判っているからね」と申しました。


さて、お芝居のご案内です。

息子は、来月(新年)大阪松竹座の夜の部に出演させていただきます。

三代猿之助四十八撰の内
通し狂言「金門五三桐(きんもんごさんのきり)」石川五右衛門


『楼門 (さんもん) 五三桐』という名題でも上演される人気歌舞伎狂言ですが、
その顛末は判っていても、何度でもご覧になりたくなるのが舞台というもの。

新年早々、歌舞伎見物で新春を寿ぐというのは如何でしょうか?

大阪でっけどね。

2019年大阪松竹座「寿 初春大歌舞伎」


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姨捨

2018年11月30日 23:59

2018年「姨捨」

若い友人から、
久しぶりに、芝居の案内をいただいたので観に行ってきました。

ヒガンノジカン公演「姨捨」

結婚し子供が生まれたばかりの、その友人が出演する芝居が、
姨捨(おばすて)」というのも、妙な気分になりました。


そもそもわたしが、
初めて「姨捨」の話を聴いたのは母方の祖父からだったと思います。

「年老いた者は役に立たないから山に捨てろ」
そんな殿様の命令に従うことが出来ず、母親を匿っていた息子の話。

或る日、
殿様が他国からの無理難題で困っているので、息子は母親に相談すると、
匿われていた母親が息子に知恵を授け、その解決法で男は褒美を得ます。
最後には、次々に名案を出していたのが殿様が「役に立たない」と思っていた
息子の年老いた母親だったことが判り、殿様が反省したというような話でした。

ですが、
姨捨」といえば、なんといっても印象深いのは深沢七郎の小説「楢山節考」です。
一時期、深沢七郎にハマって作品を読み漁っていたことがあります。

「むかし話」と違って、「楢山節考」を読んだときに衝撃的だったのは、
捨てられる母親がそのことを己が宿命と受け容れて生きていたということでした。

母親を山に捨てた帰りの下り道で雪が降りだすと、息子が、
「おっかー雪が降ってきたよ!」と、母親の“運がよい”ことを喜ぶ描写は壮絶です。


能の「姨捨」も、
山に捨てられた老女の霊が中秋の名月を愛でにきた男たちの前に現れるというお話です。
老婆が男にむかしの若かりしころを語り、月の美しさを讃えて舞うのですが、
夜が明けると、老婆の霊は去ってゆく男たちを山の上から見送るのでした。

そこには、捨てられた身の嘆きや恨みはなく、唯々哀しさだけがあるのでした。

もしかしたら、
現代に生きる我々も「姨捨」を前提として生きられたら、もっと心穏やかなのかもしれません。

姨捨

「サイパンの約束」

2018年11月27日 23:59

「サイパンの約束」

渡辺美佐子さんが出演している、
燐光群の「サイパンの約束」を観に、座・高円寺に行ってきました。

終演後に楽屋へ美佐子さんをお訪ねしました。

例によって芝居の感想は書きませんが、
女優・渡辺美佐子には驚嘆させられました。

美佐子さんに、
「これなら、また『化粧』が演(で)きますね」
と云ったら、「もう勘弁して!」と云われました。

その後、前職の地人会の同僚で、
現在は劇場の制作者として活躍している I 君と一献。

サイパンの約束


「タナコフの女たち」

2018年11月10日 19:50

タナコフの女たち

友人である女優が、
劇作家と演出家に頼み込んで出演を果たしたという舞台、
M´sサテライト公演「タナコフの女たち」を観てきました。

なるほど女優が出演立候補するだけのことはある作品です。

但し、うちのカミさんには、
この芝居の設定に酷似しているロシア文学者だった伯父の家庭があります。

伯父は随分前に亡くなっていますが、
従姉妹の姉を、うちのカミさんが5年前に看取りました。

そして、
伯父の前妻で、従姉の実母でもある伯母の相談にも乗っています。

世の中には、簡単には割り切れない関係というものがあるものです。

わたし自身も、この芝居は身につまされちまいました。

「タナコフの女たち」

「琥珀の中の虫」

2018年11月08日 18:04

「琥珀の中の虫」

きょうは、
中村まり子さんと先輩の井口恭子さんが出演している、
パニック・シアター公演「琥珀の中の虫」を観てきました。

例によって、芝居の感想は書きません。


さて、
芝居の題名にもある「琥珀(こはく)」ですが、
宝石だから鉱物かと思っていましたが、化石なんですね。

少なくとも数千年前の有史以前の樹液などに含まれる樹脂が、
堆積して固まった物が琥珀なんだそうです。

元が樹液ですから、中に虫などが混ざった琥珀もあるのだそうです。

死して何千年何万年もの時間、
琥珀の中で眠りつづける虫の気持ちを想像してしまいました。

パニック・シアター「琥珀の中の虫」

では、わたしだったら何という虫でしょうか?

獅子身中の虫?・・・

夜盗虫?・・・





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