
昨夜は、
所謂、
東京大空襲があってから70年目の夜でした。
東京が大規模な空襲を受けたのは、実に百回以上にのぼりますが、
東京大空襲と言う場合は、3月10日未明の空襲を指します。
1945年3月10日未明、
約10万人が一夜にして亡くなったという
東京大空襲がありました。
4年前の3月10日の夜は、
近所の飲み屋で、独り
東京大空襲の話を聴いていました。飲み屋のママが、
東京大空襲に遭っていた人だったからです。
人生というものは、そんな目に遭うこともあるのだと思いながら、
それでも、遠いむかしの話だと思って聴いていましたが、
翌日に、
東日本大震災が起きたのでした。
さて、
昨夜テレビで、戦時中の各地の空襲の模様を収めた映像を見ました。
当時アメリカが、
戦闘機の操縦士の成果を見るために搭載したカメラによって撮られた映像です。
そこには、
日本全国の各市町村を120回以上襲ったとされる空襲の模様が、映っています。
その映像は、アメリカ軍の戦闘機の翼に搭載された「ガンカメラ」と謂われる
カメラによって撮影されたのだそうです。
その映像を見ると、
どうして、その照準の先に民間人がいることが想像できなかったのか、
不思議だと思いました。
明らかに、無抵抗な人々を的にしたような映像もありました。
民間人が乗っているであろう、機関車の客車を攻撃する映像もありました。
生存しているアメリカの元・航空兵たちにとっては、
もしかしたらそれは、それはそれで苦渋の記憶なのかもしれませんが、
機銃掃射やロケット弾の犠牲になった人々が生き返ることはありません。
そんな、戦闘中の狂気こそが戦争の本質なのであって、
平時に冷静に考えてみても、解ることではないのかもしれません。
いま、この映像を見ることで得られるのは、
過去の清算ではなく、未来への教訓でしかないでしょう。
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