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イージス・アショア

2019年06月10日 23:59

イージスアショア

イージス・アショア(Aegis Ashore)」が話題です。

イージス・アショアというのは、アメリカ製の地上配備型ミサイル迎撃システムのことです。

日本の、新「防衛計画の大綱」「中期防衛力整備計画」に明記され導入に向かっています。

配備候補地は秋田市の新屋演習場、山口県萩市のむつみ演習場の2箇所ですが
防衛省は、導入費用について総額6千億円以上となると試算しているのだそうです。
今後段階的に関連予算を計上して4年後・2023年度の運用開始を目指しているようです。

しかし、配備候補地の周辺住民たちは、
「電磁波による健康被害の不安」、「周辺地域が敵の標的となる危険性」、
「市街地に隣接していること」などを理由に反対を訴えていました。

そこで防衛省は、
秋田の地元の要望を受けて他に候補地がないか代替地を調査したところ、
青森、秋田、山形3県の国有地19箇所を調べ、そのうち9地点について、
“周囲の山がレーダーの障害になる”という理由で不適当と結論づけ、
5月に秋田県と秋田市に調査結果を伝えたのだそうです。

ところが、
国有地から周囲の山を見上げた際の「仰角」が実際より過大に記載されていたことが発覚し、
地元の反発を招いたので、急遽住民説明会を開いてミスがあったことを認め謝罪したのですが、
その席上、居眠りしていた防衛相職員が見咎められ、更に住民を怒らせてしまいました。


こうして大山鳴動して配備しようとしているイージス・アショアなのでありますが、
何故秋田市の新屋演習場と山口県萩市のむつみ演習場に配備しようとしているのかと言えば、
仮に北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたとすると、それを迎撃するためには、
その軌道上の真正面から迎撃するのが効率的です。

左右に飛ぶ物に横から当てるより、飛んでくる軌道の下から迎え撃つ方が当てやすいからです。
とすると、北朝鮮から秋田市の新屋演習場と山口県萩市のむつみ演習場を越えた延長線上は、
一体何処かと言えば、ハワイとグアムなのであります。

つまり、
表向きは日本全体を守る防空システムだと言っているのですが、実はアメリカ合衆国を守る、
アメリカ合衆国から日本の防衛費を使って買って、アメリカ合衆国を守るシステムだっちゅうことです。

イージス・アショアがどれだけ命中精度が高いのか判りませんが、上に書いたのは“的を射た”話です。


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F-35 

2019年06月09日 20:58

F-35A.jpg

よくニュースで話題になる
F-35というアメリカ合衆国のロッキード社製のステルス戦闘機

日本が買って自衛隊に合計147機配備しようとしているワケですが、
そのF-35という戦闘機は、いったい幾らなんだというおウワサです。


一口にF-35と申しましても、
通常の離着陸をするF-35A、短距離離陸・垂直着陸が可能なF-35B、
軍艦に搭載する艦載機型のF-35Cに分けられるのだそうですが、
日本が配備しようとしているのはF-35A=105機、F-35B=42機です。

1機116億円とか、150億円という報道がありますが、
その差額が何十億円も違っていて、いったい幾らなんだと思います。

買った時期や為替の関係から値段が変動したりするようですが、
2011年(平成23年度)から今年度までに調達した40機の合計金額は、
本体費が5,849億円、関連費が3,861億円、合わせて9,710億円だそうです。

したがって、単純に40機で割ると1機平均243億円という金額になります。
これを配備しようとしている147機に×れば、合計3兆5,721億円です。

しかし、これで終わりかというとメンテナンス費用が今後30年間で、
1機あたり307億円×147機=4兆5,129億円かかるのだそうです。

3兆5,721億円(本体価格+関連費)+4兆5,129億円(メンテナンス費)
合わせて8兆850億円ナリ!

だけど先日、不幸にして自衛隊の1機が墜落しました。
戦闘機は買い足すことが出来るでしょうが、隊員の命は帰ってきません。

大体、機密性の高い戦闘機を自衛隊員が乗りこなせるのか?
技術面と安全性に問題はないのか?

そもそも、
戦争しないと憲法で言っている国が8兆850億円のお買い物をして何に使うんだ?
国民には年金は当てにならんから、老後のために2千万用意しておけと言うのに。


忖度するマルコ

2018年03月15日 17:00

忖度する「マルコ」

みなさんは、「門番のマルコ」の話をご存知ですか?

ちびまる子ちゃん」じゃありませんよ。
母をたずねて三千里」の話でもありません。 


或るところに、マルコという青年がおりました。

マルコは、兵士になりました。

兵士になるときに、マルコのお父さんは、こう言いました。
「王様がいるから、この国の人々は平和に暮らせているのだよ」

兵士になったマルコは、お城の門番になりました。

マルコが守っている門は、
王様の命令で、戦争で出撃するときしか決して開けてはならない門でした。

ところがある日、狩りに出かけた王様がひどい病気に罹ってしまいました。
急いで王様を城内へ還したい家来は、近道であるマルコの門へ向かいました。
家来が、マルコに門を開けるように命令しました。

しかし、マルコは、頑なに門を開けなかったのでした。
マルコにとっては、王様の命令が絶対だったからでした。

さて、
マルコは門を開けるべきだったでしょうか?
それとも、開けなかくてよかったのでしょうか?

二律背反のモラル・ジレンマの例として挙げられる、「門番のマルコ」というお話です。

では、もし王様がマルコに、
「常にわたしの思うところを“忖度”せよ」と命令していたとしたら、どうだったでしょう?





指示・命令

2018年03月14日 18:00

読売新聞の昨夜の報道です。

『決裁文書の添付書類、1枚を削除…15年6月』
学校法人「森友学園」との土地取引に関する決裁文書の書き換え問題で、財務省は13日、同省近畿財務局が2015年6月頃にも、書き換えのあった14文書のうちの一つに添付されていた書類1枚を削除していたことを明らかにした。


これが本当であるなら、
去年2月から所謂「書き換え」と謂われる「改ざん」が行われていたのではなく、
3年前から改ざん行為があったということになります。

これまでにも、
政治や行政の世界の不祥事や疑獄事件は数多くありました。

汚職、贈賄、収賄、贈収賄、利益誘導、口利き、着服、使い込み、
セクハラ、パワハラ、ダブル不倫、エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ・・・。

しかし、
今回起こった事件は、これまでとは内容的にも規模から云っても、
前代未聞の、まさに歴史的な未曾有(みぞうゆう)の大事件でしょう。

国家の公文書である「決裁文書」を書き換えて、
フィクションを捏造し、事実を改ざんしてしまったという、
民主国家としては、絶対にあってはならない犯罪です。

或る意味では、
政治腐敗や疑獄事件や偽装や構造計算書偽造などとは比べものにはならない
我が国の民主政治の危機かもしれないのです。

政府や政治家や一部の官僚の意志が“忖度”されたり、
政府や政治家や一部の官僚の意志で、政策が変更され、
その決裁文書が改ざんされているのに、国民がそれを知らされないとしたら、
これほど危うい国家というものはありません。

その国家が自衛隊を保有し、外交を司っているワケですからね。

しかし、
それほどの“大事”を、役人が勝手に行うでしょうか?

ここはやはり、
“忖度”があったというよりは、“指示・命令”があったとみるのが自然でしょう。


シビリアン・コントロール

2017年07月30日 20:49

わたしは、間違いのないことだと思っているのですが、
南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣されていた
陸上自衛隊の部隊が作成した日報は“保存”されていたはずです。

もし、破棄されたとしたら、それこそ“大問題”ではないでしょうか?

そもそも、一昨年2015年9月17日、
従来の政府は「集団的自衛権の行使」は憲法に反すると解釈していた
内閣法制局の見解があったのに、その内閣法制局長官を交代させて、
野党が「憲法違反の戦争法」と呼ぶ「「集団的自衛権」を認めてしまい、
駆けつけ警護」を含む「安全保障関連法案」を強行採決したのでした。

強行採決

その任務を命令された自衛隊が、日報を破棄すると思いますか?

自衛隊の平和維持活動という性格上、
現地隊員の安全を守るために一部“非公開”にする場合があることは、
理解できます。しかし、棄てちゃうワケないでしょ?


今回辞任した防衛大臣は、この法案が強行採決されたときには、
まだ防衛大臣ではありませんでした。

しかし、政務調査会長という党の重職に就いていた人物であります。

「日報は破棄した」という報告を受けたときに、
何故「そんなワケはない」と思わなかったのでしょう。
いや、そう思ったに違いないと、わたしは思います。

自衛隊の陸上幕僚長は、
日報の存在を非公表とした方針の決定に関与した責任をとって辞任しました。

この人物は、
日航機123便墜落事故のときに部隊を指揮したことで有名だそうで、
人望も厚く「武人」とか「武士(もののふ)」と形容する人もいるようですが、
今回行ったことは、自主的か命令により受動的に行ったかは別として、
“隠蔽に加担した”ワケですから、辞任するのは当然でしょう。

シビリアン・コントロールという観点からみれば、
自主的に隠蔽したのならコントロールが利いていないことになり、
命令されて隠蔽したのなら利いていたことになるワケですが、
いずれの場合も“国民のため”に行動したというよりは、
“国民からの批判を避けるため”と、政府の立場を“忖度した”からでしょう。

しかし、
一番やってられないのは、“戦闘状態”の中にいた現地の自衛官たちです。

戦闘状態の危険な中に身を置いて任務を遂行しようとしていたのに、
“無かった事”にされちゃったのですから。




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